終戦から80年を迎えた15日、愛媛県松山市内では県の戦没者追悼式が開かれ、出席者は戦争で亡くなった人たちを偲びながら、平和への誓いを新たにしました。

県民文化会館で開かれた15日の式典には、遺族らおよそ800人が出席し、県関係の戦没者4万5813人を追悼しました。

そして、中村知事が「平和はみんなで努力してつかみ取っていく必要があることを、若い世代に継承していきたい」との式辞に続き、遺族を代表して父が当時のビルマで戦死した四国中央市の石川サチ子さんが追悼の言葉を述べました。

(遺族代表・石川サチ子さん)
「戦争は尊い命を奪い、多くの人々の心に一生忘れられない苦しみを植え付けます。しかし、いまもなお世界各地では争いが絶えず、多くの尊い命が失われています。世界中に一日も早く、平穏な日々が訪れることを念願してやみません」

この後、出席者は祭壇に菊の花を手向け、戦争の犠牲者を悼むと共に、平和への誓いを新たにしていました。