「茶を介し、敬いあって交流すれば…」戦後も平和を訴え
仲間が命を失う中、千さんには待機命令が続き、終戦を迎えました。
戦後、裏千家の家元となった千さん。「茶を介し、敬いあって交流すれば、国同士も争わなくなるはず」との思いを胸に茶会を開き続けました。根底にあるのは仲間たちへの思いです。
(千玄室さん)「80年間、慙愧の念に堪えず、私は生き残ってきたんですよ。このお茶を勧め合う気持ち、アフターユー、どうぞ、どうぞ。本当の心のおもてなし。大事なことなんです。これを世界中に伝えてきている」
(千玄室さん)「“千よ、お前残ってな、お前のお茶で、武は負けたけど、文でやれ、文で勝て”みんなの声が聞こえますよ」
終戦から8月15日で80年。戦争の現実を知り、平和を訴える茶人が亡くなりました。
(2025年8月14日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)