茶道「裏千家」の前の家元、千玄室さんが8月14日、亡くなりました。102歳でした。元特攻隊員として知られた千さん。終戦80年を見届けるかのように、茶道の道を究め、平和を希求し続けた人生の幕を引きました。MBSが6月に行った単独インタビューを再掲します。

「ぼくらの仲間は私1人になった」今年6月、MBSの取材に答える千玄室さん

 今年6月、MBSの取材に答えていた千玄室さん。裏千家によりますと、8月14日未明、病気のためなくなったということです。102歳でした。

 千さんは千利休の子孫で、1964年に京都の茶道・裏千家の15代家元を継承。茶道の発展に大きく貢献し2002年、家元を長男に譲りました。

 太平洋戦争中は海軍の特攻隊員だったことでも知られ、亡くなる2か月前、MBSの取材に当時の仲間への思い、平和への思いを語っていました。

 (千玄室さん)「もう誰もいません。ぼくらの仲間は、私1人になった。生き残った人はみな死んでしまった」