実際に”戦争遺跡”を訪ねて

今年6月、劇団一行は福岡市中央区の簀子公園を訪れていました。

ここ簀子地区は、空襲当日、集中的に攻撃され付近の住民176人が犠牲になりました。

供養塔が建てられているほか、空襲で焼け残った旧簀子小学校の赤煉瓦塀も残されています。
子供たちが演技をする上で最も大事にしているのは歴史を肌で感じ知ること、戦争遺構を目の当たりにし、当時の人々の心境に思いをはせます。

主人公「圭助」を演じる小学5年生
「ひどいなって思いました。なんで戦争をしたんだろうって思いました」
手作りの衣装 前日も稽古は5時間!

本番前日、子供たちは手作りの衣装を身につけ、大詰めの作業に入っていました。
重い言葉も多く台詞を覚えるのも容易ではありません。

台詞を覚える子供たち
「よしまだまだやな」「あとここだけなんで頑張ります」

稽古はみっちり5時間、いつしか子供たちの平和への思いは大きなものになっていました。

戦時中の先生を演じる高校2年生
「小さい子が怒りや悲しみの感情を持ってしまう世の中だったんだという、すごいなんか・・今が昔と比べて平和だなと感じたし、簡単な言葉では表せないなと思いました」

主人公「友子」を演じる中学2年生
「2歳からこの劇に出ていて、平和の大切さをみんなに知ってほしいし、けんかとかでも傷ついて大きなことに発展することもある、それって国と国との問題と同じことだからそういうことも訴えていきたいなと思います」