医療機関が危惧しているのは、新型コロナの感染者の増加だけではありません。
新型コロナの治療にあたる医師は、思わぬ症状の悪化やインフルエンザとの同時流行に警鐘を鳴らしています。


富士温泉病院 村松高院長:
僕が心配しているのは医療のネットワークから漏れてしまう人をどうやってつなぎとめるか、拾い出すか。

山梨県の重点医療機関の一つで、笛吹市にある富士温泉病院の村松高院長です。


村松院長は、第8波による感染急拡大で体調変化の自覚が難しい高齢者や全数把握の対象外となる低リスクの患者が思わぬ症状の悪化に見舞われることを危惧しています。


富士温泉病院 村松高院長:
オミクロン株が病原性が低いのではなく、ワクチンが普及したから重症化率が低いのだと思う。(治療は)先手先手を打っていかないと致命的になる。

富士温泉病院は県内感染者の増加に伴って11月18日、コロナ患者用の病床を13から38に増やしました。
現在15人の患者が入院しています。

医療提供体制がひっ迫することへの懸念に追い打ちをかけるのがインフルエンザとの同時流行の可能性です。


富士温泉病院 村松高院長:
両方流行ると思う。オーストラリアがそうだったように。オミクロン株は潜伏期間の短さによって(インフルエンザと)同時にかかってしまう人が出てくる可能性が高い。

村松院長はマスク着用が効果が高いと話し、基本的な感染対策を徹底して新型コロナとインフルエンザの同時流行へ備えるよう呼びかけています。














