記録的な大雨から4日。大きな被害を受けた鹿児島県姶良市や霧島市では、厳しい暑さの中、復旧作業が続いています。熱中症や衛生面に心配の声も上がっています。

最高気温が30度を超える厳しい暑さとなった12日の県内。浸水被害を受けた姶良市平松の住宅街では復旧作業に追われていました。

こちらの住宅では床上およそ40センチまで浸水しました。ボランティアも加わり、たまった泥や水に浸かった畳や家具を外に運び出していました。

(ボランティア)「被災のすごさを思い知った。自分の生活が一気にこうなると正気ではいられないと思ったので、力になれたらと思い来た」

(家主)「最高にありがたい。それしかない」

県内全域はあす13日にかけて「熱中症警戒アラート」が発表されていて、熱中症を心配する声が聞かれました。

(住民)「断水で水も足りなくて、熱中症とかになったらさらに大変」

被災した地域ではあす13日も気温が上がる見込みで、衛生面の対策も必要になっています。

12日に現場を調査した鹿児島大学・井村隆介准教授です。河川の上流で大きな土石流が起きて川が土砂で埋まり、行き場を失った川の水が街に流れ込んだとみています。

(井村准教授)「土砂の量からすると、かなり大きな崩壊が起きていないと出てこないような土砂が出ている」

現場では、護岸の崩れなど危険な箇所が複数確認されています。しかし、全ての被害は把握できておらず、気づいたらすぐに自治体に知らせてほしいと話します。

(井村准教授)「放っておくと命にも関わるような所は、できるだけ住民が協力して、危ないところを周知できる環境をつくってほしい」