地域の畑を荒らす「サル」による農作物の被害が年々増え続けています。このような被害は青森県から鹿児島県の屋久島まで広い範囲で確認されている「ニホンザル」によるもの。どうすれば被害を少なくすることができるのか。サルの生態に詳しい専門家は「電気柵の設置」「サルのえさを取り除く」「できる範囲で自分で追い払う」といった個人で行える対策に加え、国や自治体ぐるみでサルが人里に降りてこない環境づくりが大事だと話します。

納屋においてあったネギをくわえるサル。その後屋根の隙間から逃亡しました。
また別の日には…。カボチャを食い荒らします。追い払おうと窓を叩いたり殺虫剤スプレーを向けたりしますが、サルはひるむことなく窓ガラスを叩きます。
富山県内では7月2日、ことし初めてサルの人的被害が発生しました。
被害を受けた畔田さん
「サル対策用の網の上から飛び降りてきた。胸のほうへ」
同日午後4時ごろ、富山市東黒牧の畔田さんの畑に10匹以上のサルが対策用の網を乗り越えて侵入。それをみた畔田さんが追い払おうと木の棒をもって近づくと、1匹のサルが飛びかかってきました。

畔田さん
「こっからポーンと。で、爪たてて。恐ろしかった」
畔田さんは左胸をひっかかれ、けがをしました。