見分け方は?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「アオドウガネとドウガネブイブイ。名前も姿もそっくりで、同定が難しいほどですが、見分けるポイントは以下のとおり。
アオドウガネは、緑や青緑色のツヤはあまりない金属光沢、表面はなめらかでツルツル。
ドウガネブイブイ:ややくすんだ銅色〜赤褐色、背中や腹部の縁にアオドウガネよりもフワフワとした毛が目立つ。
特に「お尻の縁」に注目すると、ドウガネブイブイのほうがフワフワです」

「アオドウガネ・ドウガネブイブイの幼虫は、いわゆるカブトムシの幼虫にそっくりです。土の中に潜み、芝生や草花、野菜、観葉植物の根を食べて成長します。
このため、芝地や農作物、鉢植え植物の被害が報告されることも多く、土の中の害虫として警戒されます」
「根を傷められた植物は水分や養分をうまく吸収できなくなり、次第にしおれ、やがて枯れてしまうこともあります」
「しかし一方で、幼虫の活動が土壌に空気や水を通す役割を果たすこともあり、必ずしも完全に“悪者”とは言い切れません。自然界では枯死した植物を分解する役割も担っています」
ー以前、プランターの土を掘ると、カブトムシの幼虫にそっくりなものが出たことがありましたが、おそらくアオドウガネなどの幼虫だったのでしょうね。