車にたくさんの本を積んで、新たな本とのであいや楽しみを届ける移動図書館。一体どんな人が本を借りにくるのでしょうか?大阪府堺市内を巡回する移動図書館の“真夏の1日”を定点観測しました。

約2200冊の本とともに市内を巡る「あおぞら号」

 午前9時、堺市立中央図書館。地下にある書庫であわただしく作業をする司書の上田直紀さん。熱心に本を選んで向かった先は、移動図書館「あおぞら号」です。

 (移動図書館「あおぞら号」担当 上田直紀さん)「(Qいまは何をしている?)前日に本が貸し出されたりして抜けているところに本を入れて、できるだけ(本が)いっぱいの状態で出発するという、本の補充作業です」

 棚がスカスカでは、走行中に本が落ちてしまう危険性があるので、出発のときにはすき間ができないよう、ぎっしりと本を並べます。選ぶラインナップは…

 (移動図書館「あおぞら号」担当 上田直紀さん)「(利用者に)ご高齢の方が多いので、時代小説とか推理小説が多いです。夏休みに入るとお子さんとかが来てくれるので、特に絵本は季節の行事をメインにした本が多いので、おばけや怪談というか、こわい絵本を置くようにしています」
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 あおぞら号が運ぶのは約2200冊。数に限りがあるので、巡回する場所の利用者層や季節にあわせて本の内容を変えています。さあ、どんな人がどんな本を借りに来るのでしょうか?