気象庁は、熊本県と大分県で線状降水帯が発生するおそれがあると発表しました。線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県は11日朝にかけて、大分県、熊本県は10日夜のはじめ頃から11日朝にかけてです。

前線が黄海から対馬海峡、東日本を通って日本の東へのびています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い非常に激しい雨の降っている所があります。

西日本と北日本では、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。前線は次第に北上し、10日は西日本から東日本の日本海側を通り東北地方へのびて、12日にかけて停滞する見込みです。

10日午後7時の雨雲予想

[雨の予想](多い所)

11日6時までの予想24時間降水量
東北地方 100ミリ
関東甲信 200ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 250ミリ
近畿地方 200ミリ
中国地方 120ミリ
四国地方 250ミリ
九州北部 300ミリ
九州南部 180ミリ

11日6時までの予想24時間降水量
福岡県 300ミリ
山口県 250ミリ
佐賀県 200ミリ
長崎県 250ミリ
大分県 200ミリ
熊本県 200ミリ
宮崎県 150ミリ
鹿児島 180ミリ

12日6時までの予想24時間降水量
関東甲信 200ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 200ミリ
近畿地方 200ミリ
中国地方 80ミリ
四国地方 300ミリ
九州北部 150ミリ
九州南部 100ミリ

13日6時までの予想24時間降水量
東北地方 80ミリ
関東甲信 80ミリ
北陸地方 100ミリ
東海地方 80ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

[防災事項]

九州北部地方では11日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、西日本から北日本の広い範囲で12日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。