今月3日、山形市山寺の渓谷で仙台市に住む18歳の男性が溺れて死亡した水難事故を受け、きょう、市や警察が現場の点検を行ないました。

この水難事故は今月3日の午後1時半ごろに起きたものです。山形市山寺の紅葉川で友人と川遊びをしていた18歳の専門学生の男性がおぼれ、その後病院で死亡が確認されました。

きょうは、警察や消防、学校関係者や地元民など10人が集まり、再発防止策を検討するための現場点検を行いました。



山形市役所関係者「特に春と秋の新緑と紅葉の季節は来られるお客様が多くて外国人も来られる。やはり注意喚起と多言語の表記などで安全管理を徹底していきたい。川に入るというのは想定しておりませんでした」

現場は紅葉川の景観を楽しむためのトレッキングコース沿いでした。

市は遊泳を禁止してはいませんでしたが、川遊びをするのは危険な場所だったということです。

警察「木の上も滑りますからね」

現場となったのはJR面白山高原駅から紅葉川渓谷を徒歩で20分ほどおよそ300メートルほど下った地点にあり、携帯電話の電波も届きにくい場所でした。

山形警察署 鈴木昌人 地域課長「助けを求めるとなればこの面白山高原駅まで来ないと助けを呼べない。助けを求めやすいところ、携帯電話の通じやすいところ。そういう所を確認しながら遊んでいただきたい」

また警察では川遊びの際も積極的にライフジャケットを着用するよう呼び掛けていました。

山形市としては今後、トレッキング客だけでなく遊泳目的の観光客にも注意を呼び掛けたいとしています。