日本との共同制作に込めた思い
韓国で『深夜食堂』(2015年/TBS系)のように日本ドラマがリメイクされるケースもある中、TBSという制作パートナーに対して、2人は特別な思いを抱いていた。
キム氏は「TBSは日本のテレビドラマ史の中でも特に豊富な実績を持つ、歴史ある放送局です」と切り出す。「スタジオドラゴンのプロデューサーの中には、幼い頃から日本のドラマ、とりわけTBS作品を見て育った者も多く、それはおそらく当社だけでなく、韓国の多くのクリエイターにも共通していることだと思います」と加える。
日本ドラマが韓国の制作陣に与えてきた長年の影響を振り返りつつ、「一緒に制作をすると決まった時には、周りからうらやましがられました」と明かすように、韓国の現場でもTBSとの連携は特別な意味を持っていたようだ。
ノ氏も「TBSドラマは、多様な年齢層の視聴者を満足させる、多彩な色を持った魅力的な作品が多いと感じます」と語り、「偶然かもしれませんが、日本のドラマの中に面白いと思って見たTBSの作品がたくさんあります」と、自身の好みに合う番組が多かったと明かす。
さらに「好きな作品を作ったTBSの監督たちと時々すれ違ったことがあり、そのたびに胸が高鳴りました。通り過ぎたあとで『あいさつすればよかった』と悔やんだ場面もありました」と振り返り、日本作品への憧れと親しみを口にした。