長野県内は広い範囲で雨となり、7月の降水量が平年の8%にとどまっていた飯山市では、コメ農家が、安堵の表情を見せていました。しかし、深刻な水不足の解消には至っていません。

飯山市の外様(とざま)地区でおよそ100ヘクタールの田んぼを持つ農業生産法人の代表=宮本晴男さん。雨で潤いが戻った田んぼを見て笑顔がこぼれました。

宮本晴男さん:「もう本当にほっとしています。これでとれる!という感じです」
未明から雨が降り始め1日の降水量が71.5ミリとなった飯山市。
一方で、7月の降水量は1か月で12ミリ。平年の8%となっていました。

7月下旬に取材した宮本さんの田んぼは、土が乾いて白くなってしまっていました。

水分不足の影響で稲の葉は黄色くなり、丈も伸び悩んでいたところ、他の田んぼで余った水=「排水」でしのいできました。
水不足が続くなかで迎えた7日。
宮本晴男さん:「この田も一目瞭然で黄色が目立っていたんです。それがみんな真っ青に戻ったのでひと安心ですね」

「恵みの雨」となり田んぼに流れて来る水の量も一目瞭然。乾ききっていた地面も雨水で満たされました。
8月上旬は、稲の穂が出始め、実りをよくするために豊富な水が必要な時期で、雨が降ったことで収穫への期待も持てるようになりました。

宮本晴男さん「これでいいコメが獲れるんだ!という感じがします。助かりました、この雨で」