戦後直後の1948年、湘南海岸でダンスコンテスト開催

一方、TBSアーカイブをさらに探ってみると、1948年(昭和23年)8月1日、神奈川県・湘南海岸の砂浜でダンスコンテストが開催されている映像が見つかりました。

1948年(昭和23年)8月1日。砂浜には大勢の海水浴客の姿があり、中央でダンスを踊る男女。

砂浜にはパラソルを広げてくつろぐ多くの海水浴客がいます。その中心で男女のペアが裸足で社交ダンスのようなものを踊っていました。よく見ると男性は背中にはゼッケン、周りには審査員らしき人たちも見守っています。実はこれ、真夏のダンスコンテストだったのです。

大勢の海水浴客に囲まれダンスをする男女。その奥には審査員の姿もあります。

考えてみれば終戦からまだ3年しか経っていません。焼け野原になった苛酷な日常を、いっときでも忘れるためのイベントだったのかもしれませんね。

令和の海水浴は「暑すぎ!?」、夏のレジャーの多様化の影響か。

海水浴客の数は時代の流れとともに年々減少傾向にあり、それに伴い閉鎖に追い込まれる海水浴施設も増えてきています。令和に入ってからは新型コロナウイルスの影響も重なり、その傾向はさらに強まりました。

かつては日本の夏の定番だった海水浴はこれからどのように変化していくのでしょうか。

「海の日」(2025年7月21日)、江の島の海水浴場空撮。