最も古い「海開き」映像は・・・

TBSのアーカイブで一番古い海開きの映像は、1960年(昭和35年)6月26日に行われた静岡県伊東の海開きでした。

この映像には、人の背丈の2~3倍もありそうな巨大なうちわ型の看板が確認できます。そこには、「昭和35年6月26日海開き」の文字とともに、「芸妓水上スキー教室」「マッサージ師水泳講習会」といった、今ではちょっと考えられないユニークなイベント名が書かれていました。

人の背丈の2〜3倍はあると思われる巨大なうちわ型の看板には「芸妓水上スキー教室」の文字が。
海開き開始の合図とともに、いっせいに海に駆け込む水着姿の海水浴客。

晴天に恵まれたこの日、青空の下、海開きの合図とともに水着姿の人々が一斉に海に駆け込む中、ひときわ目を引くのは、鮮やかな髪飾りをつけた水着姿の芸妓さんたちです。これから初めての水上スキーに挑戦するとは思えないほど、皆さんの表情は笑顔でいっぱいです。

日本髪に水着姿で海辺の様子を見ている芸妓さんたち。

映像には普段の身なりや出で立ちからとても想像することができない姿で水上スキーを体験している芸妓さんたちが映っていました。及び腰になりながらも転ばないように必死にロープにしがみつく芸妓さんの不安そうな表情とは裏腹に、水中では満面の笑みを浮かべ、とても楽しそうな様子が伺えます。

いよいよ出発!水上スキー板を装着している芸妓さんと見守る芸妓さん。
水上で何回も立つ練習をしていました。失敗してもこの笑顔!