夏休みに入り、子ども達がSNSで犯罪に巻き込まれるケースが、熊本でも報告されています。

記者「夏休みに入り、子ども達がスマホに触れる時間も長くなっているかもしれません。どんなことに気を付けているか聞いてみます」

熊本市 小学5年生「知らない電話番号があったらママに言ってる」
50代母「出ないように。登録している番号以外は」
熊本市 40代(小学生と高校生の母)「子ども達の携帯で怪しい広告が見られないようにしています」

それでも不審なメッセージが送られてくることも。

熊本市 高校1年生「変なおじさんから『ボロボロになった靴ください』とか。そういうのがティックトックやってるので多くて『支払いはペイペイ送るので』みたいな」
熊本市 高校2年生「月収80万円のバイトの応募きました。『ドバイに行って稼げます』みたいな。怖くなっちゃってママに相談しました」

危険は身近に迫っていて、夏休みが始まり、県内でも警察に被害を訴える相談が寄せられています。

熊本県警 少年保護対策室 荒毛俊至 室長「裸の画像を送りあって、画像を拡散するぞと金銭を要求されるそういう相談は多数見られる」

こうした被害を減らすため、熊本県警は、特に18歳未満とみられる性的な動画や画像の投稿に目を光らせています。

熊本県警 生活安全企画課 若松慎吾さん「このアカウントだとプロフィールにJKと書いてあるので18歳未満の可能性が高い」

性的な画像の投稿に対して肯定するようなメッセージが寄せられ、さらに画像を投稿しかねない危険な状況になっていました。

熊本県警の担当者「児童ポルノ画像が投稿されているので今から警告を実施する」

警告文「児童ポルノ画像を売ることや送ることは犯罪です。画像は一生ネットから消えません」

今年に入って6月末までに約600件の警告を出しています。

熊本県警 生活安全企画課 若松慎吾さん「警告してアカウントが削除されたり投稿が削除されたり、結果として出てくる」

画像の投稿の他、中には18歳未満と見られる人物が、靴下や下着の販売を持ちかけている投稿もあります。

県警は、こうしたやり取りが実際に会うことにつながり、その結果、犯罪に巻き込まれる恐れがあると強く警告しています。

熊本県警 少年保護対策室 荒毛俊至 室長「保護者自身がSNSの危険性を理解して子ども達に教えて理解させる」

その取り組みとして、熊本県立甲佐高校では、生徒にSNSの危険性を伝える授業が開かれました。

講師「SNSは危険。危ない人たちがいっぱいいることを知っていてほしい」

SNS上では、面識のない人に、個人情報が特定される恐れがある写真などを送らないこと、そして実際に会わないことが呼びかけられました。