医師も悩む“緊急性” 現場で続く思考錯誤

判断する医師も悩んでいます。

茨城県の場合、県がガイドラインを作成。「緊急性のある可能性が高い事例」として、▼物を喉に詰まらせて呼吸が苦しい、▼突然の激しい頭痛など、約20のケースを挙げています。

しかし、例外も多くあります。

患者
「本当に倒れてたの?」

泥酔して路上に倒れていた男性を第三者が発見して救急車を要請。医師は選定療養費をとらない判断をしました。

小森大輝 医師
「善意の第三者の通報の判断は難しい。決まったものはないと思う」

病院長は、この制度が救急車の適正な利用を促すきっかけになれば、と話します。

筑波記念病院 榎本強志 病院長
「不要不急の救急搬送を減らすというのが一番の目的。選定療養費の有る無しに関わらず、救急搬送を受けたいと思った時は、それが適正かどうかを考えていただきたい」