救急車の“安易な利用”防ぐためでも…現場の医師が明かす複雑な胸の内

茨城県 大井川和彦 知事(2024年7月)
「本当に無料のタクシー化している、救急車が」
救急車の安易な利用が増えて医療現場がひっ迫しているため、県主導で対策を講じることにしたのです。

診察を終えた男子高校生。母親が会計し、後日、学校の保険で賄うことに。領収書を見せてもらうと、選定療養費「7700円」の記載が。
同行した教員
「(選定療養費がなければ)600円ですか」
医師は「徴収は適正だった」としつつも、複雑な胸の内を明かします。

長田雄大 医師
「本当に毎回思うんですけど、どうしても心配だったら(救急車を呼ぶのは)しょうがないと思っています。(徴収する際の)悩みはまだずっと持ち続けています」
一方、高校生は医師の判断に理解を示しました。
茨城県内の高校生(16)
「安心できるなら、別にお金かかってもいい」
しかし、患者側が納得できないケースもあります。