厚生労働省の審議会で、青森県の平均時給を64円引き上げるとする今年度の目安が示されました。目安通りに引き上げられれば、青森県の最低賃金は初めて1000円を超えることになります。

厚労省の審議会では4日、今年度の最低賃金に関する議論が行われ、その目安として全国平均で時給1118円にまとまりました。

目安は、経済情勢に応じて「A」~「C」の3つのランクに分かれていて、青森県の引き上げの目安は「64円」となっています。

5日に青森市で開かれた最低賃金審査会では、この目安が報告されました。

県の最低賃金は2004年から21年連続で上昇していて、目安通りに引き上げられれば上げ幅は過去最大で、初めて1000円を超えることになります。

青森地方最低賃金審査会 石岡隆司 会長
「中央との格差の是正を考えると、同じ金額のままでは、いつまで経っても差が開いたまま。そういう意味では一つの前進。中央最低賃金審査会の目安を一つの指標にしながら、専門部会で労使双方の意見を聞きながら話を進めていきたい」

審議会では、6日から専門部会で本格的に審議を行い、早ければ8月12日に答申する予定です。