厳しい暑さが続く中、山形市内の児童・生徒の熱中症対策について話し合う会議がきょう、山形市で開かれました。

山形市では、先月、14日連続で35度以上の猛暑日となり、過去最長記録を更新するなど、厳しい暑さが続いています。

こうした中、きょう、熱中症から子どもたちを守る対策について、市の教育委員や担当者が意見を交わしました。

山形市では、気温が35度以上、または暑さ指数が31度以上の場合、屋外活動や運動を原則中止としています。

さらに今年度、気温や湿度などを1分ごとに測定し暑さ指数を算出する「ソラテナPro」という機材を全国で初めて導入。

市内8校に設置し、すべての市立学校に内容を共有して対策に活用しているということです。

しかし、会議の中では、命を守ることは最優先としながらも、運動などの教育活動が制限され続けることへの懸念も上がりました。

山形市教育委員会 田中克 委員「(課題は)命を守ることと、児童生徒の成長を促す活動の両立をどう図っていくかということに尽きるかなと思います。いろんな活動が中止、廃止、縮小というところもあるわけだが、それだけではなく、いろんな工夫が考えられるのではないか」

このほか、委員からは、避難所としても使う体育館にも早急に空調設備を整えて欲しいなどの意見も出されました。

市は今後、国の交付金を活用し、体育館などにもエアコンを導入する予定で、このほかにも出された意見をもとに、迅速な対応を進めていくということです。