インド軍は、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海のスカボロー礁近くで、フィリピン軍と合同演習を実施しました。

フィリピン軍によりますと、合同演習は3日から2日間行われ、インド軍のミサイル駆逐艦など3隻とフィリピン軍のミサイルフリゲート艦2隻のあわせて5隻が参加しました。

両軍の船は、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海のスカボロー礁近くの海域で初めて合同パトロールを実施。さらに、相互運用性を高める目的で、海上での補給訓練や防空訓練などを行いました。

フィリピン軍は演習の間、近くの海域にいた中国軍の艦船を警戒していましたが、「妨害は受けなかった」と説明しています。

フィリピンのマルコス大統領は4日からインドを訪問し、モディ首相と安全保障面での協力について話し合う予定となっていて、中国を念頭に、両国の関係を強化していく狙いがあるとみられます。