エリア別 あなたの街の状況は?

>>北部地域(名護市):テーマパーク効果で全面高騰
稼働率は99.7%と県内最高水準です。将来の従業員向け住宅需要で供給が全く追いついていません。特に中古の単身向け(4万4700円、前年比37.2%増)や新築ファミリー向け(9万2200円、前年比49.8%増)の家賃上昇が顕著です。

>>那覇都市圏(那覇市・浦添市):県内最高水準の安定人気エリア
那覇市新都心の稼働率は99.5%です。商業施設や交通の便の良さから、特に若い世代やファミリー層に絶大な人気を誇ります。分譲マンションが賃貸に出されることも多く、高品質な物件が家賃相場を牽引しています。人気の2K~2LDKは中古物件でも10万6200円、前年比35.1%増と大幅に家賃が上がっています。

浦添市も那覇市に隣接する利便性から高い家賃水準を維持しています。モノレールへのアクセスが良い経塚・前田では新築・築浅物件が多く、高い需要があり家賃の高騰も急激です。新築の2K~2LDKは11万500円、前年比42.6%の上昇です。3K以上になると14万円を突破します。

>>中部地域(沖縄市・うるま市・宜野湾市など):コスパの良い安定市場
米軍基地関係者や地元企業従業員など安定した需要が特徴です。那覇市へのアクセスも良く、ファミリー層に人気があります。うるま市は県平均より家賃が低いものの、それが「コストパフォーマンスの良さ」という魅力に繋がっており、具志川・赤道地区などが人気を集めています。

それでも中古の2K~2LDKでも7万300円、前年比35.5%の大幅上昇です。

>>南部地域(豊見城市など):空港への近さが強み
那覇空港へのアクセスの良さが評価され、航空・観光関係者の需要が堅調です。比較的、家賃水準は手頃ながらも着実な上昇傾向にあります。それでも他地域に比べれば八重瀬町、糸満市などまで含めた本島東南部の家賃上昇は緩やかです。

2K~2LDKの中古では6万3400円、3K~3LDKは7万2100円です。新築でも8万1000円と比較的リーズナブルで、家賃の高い那覇を避ける層に選ばれる地域となっていて、今後ファミリータイプの物件不足傾向が強まる可能性があります。

>>離島地域(宮古島市・石垣市):観光業回復で家賃は高水準
宮古島市の家賃は全タイプで県平均を大きく上回る高水準です。観光関連の移住者需要が旺盛です。石垣市も高い水準ですが、新規供給が増えたことで一部に調整の動きも見られます。