普段は顔を会わせない家族や親せきが一堂に会する機会も多い年末年始。久しぶりの再会に募る話の花が咲けば、一方で、気苦労で疲れてしまうという人もいるかもしれません。そんな年末年始に起こりがちなのが“嫁姑問題”。小説やドラマでも古くから取り上げられている普遍的な問題と、世の大人たちはどう向き合っているのか。周囲の知人に聞いてみました。
気まずい「探り合い」
「本当に、男に生まれて良かったと思うよ」
開口一番、実感をこめて話してくれたのは、知人男性のAさん(50代)です。Aさんの住まいは2世帯住宅で、1階に両親、2階にAさん家族が暮らし、日頃は1階と2階の往来はないとのこと。
しかし、年末年始・大みそか・正月は例外で、2世帯が同じ空間で過ごすのが慣例。これらの時期、Aさんの母と妻の間では決まって“探り合い”が始まるといいます。
「お袋が正月料理で中味汁を仕込むでしょう。嫁もいるから普通に一緒にやればいい。それなのにお袋は『手伝ってほしいと声をかけていいかわからない』というし。嫁は『手伝いましょうか、と声をかけていいかわからない』って。お互いが探り合っているわけ。俺は板挟み」
互いに疑心暗鬼が発動し、身動きが取れない状態になるといいます。
Aさんは母親と妻に「直接話して」と懇願しますが、暖簾に腕押し。嫁と姑の探り合いは30年以上続いているといいます。
知人女性のBさん(40代)からは、さらに切実なエピソードが。














