2024年の沖縄県内の不動産市場で、賃料の全面的な上昇、特にファミリー向け物件の深刻な供給不足が起きていることが、おきぎん経済研究所の調査で明らかになりました。建築費の高騰やインバウンド需要の回復などを背景に、2LDKの新築平均家賃は9万円を突破し、前年から2割以上も上昇しています。県内全域で物件不足が深刻化していて、住宅を探す県民にとっては厳しい状況が続くとみられます。

沖縄の家探しで押さえておきたい3つのポイント

1. ファミリー向け家賃が大幅に上昇!
新築物件では2LDKタイプで前年比20.8%増、3LDKタイプで16.9%増です。中古物件でも2LDKタイプで前年比18.9%増、3LDKタイプで17.5%増と、同様の傾向です。しかしこれは全県での平均にすぎず、人気エリアの那覇市新都心では中古の2K・2LDKが45.3%増とさらに高い水準です。

2. 物件そのものが見つかりにくい
特に需要の高い2LDK・3LDKは県内のほとんどの地域で「不足」状態にあります。希望の条件に合う物件を見つける競争率は、今後さらに高まる可能性があります。

那覇新都心地域の賃貸マンションは特に人気

3. エリアごとの特性を見極めることが重要
テーマパーク開発で沸く名護市での高騰が目立つ一方、うるま市では比較的賃料が落ち着いているなど、地域差が拡大しています。ご自身のライフプランに合ったエリア選びが、これまで以上に重要になります。