■第29回全国高等学校女子硬式野球選手権大会 福知山成美 10ー1 岐阜第一(2日、阪神甲子園球場) 

女子高校野球の選手権大会決勝が行われ、福知山成美(京都)が岐阜第一(岐阜)に勝利し、11年ぶり2度目の優勝。大会過去最多の全国67チームの頂点に立った。

福知山成美は準決勝で今春のセンバツ準優勝校の履正社を6ー2で破るなど強打が光り、決勝までの5試合を制してきた。対する岐阜第一は決勝までの5試合全て1点差の接戦を制してきた。準決勝では史上初の3年連続春夏連覇を狙っていた強豪・神戸弘陵(兵庫)を8回延長で破っての決勝進出。

福知山成美は先発・木戸衣緒理(2年)が1死二塁のピンチを背負うも無失点に抑える立ち上がり。その裏、岐阜第一の先発・松原優風(1年)に対し1番・下田芽音(3年)が四球、2番・三浦希望(3年)は野選により出塁し1死一、二塁と好機を作った。しかし後続が倒れ先制点を奪うことができず。

すると2回、1死走者無しから木戸が連打を浴び走者を背負うと8番・萱岡藍瑠(2年)にスクイズを決められ先制を許した。

1点を追いかける打線は3回裏、四球から作ったチャンスで2番・三浦にレフトへの適時打が飛び出し同点に追いついた。さらに岐阜第一の2人目・松井澪(2年)に対し3番・松本結愛(3年)がセンターの頭上を越える適時打を放ち勝ち越しに成功する。

勢いに乗った打線は4回裏、2死二、三塁から9番・大嶋李(3年)がセカンドへの適時打、1番・下田、2番・三浦もライトへの適時打を放ち5ー1と一気に突き放した。岐阜第一は3人目・吉田桜菜(3年)が登板も2死満塁から4番・新谷早琴(3年)にセンターへの適時打が飛び出し7ー1とリードを広げた。

6点リードで5回表からは2人目・真田まりや(2年)が登板し、走者を背負いながらも無失点に抑える好投。6回裏には1死一、二塁と追加点のチャンスで4番・新谷、5番・南侑依奈(3年)、6番・浮ケ谷千夏(2年)が次々と打ち抜き連続適時打に。この回3点を追加し10得点目とした。

7回、真田が二者連続三振で2死を奪ったところで3人目・城山絢耶(3年)がマウンドに。迎えた代打・髙山うらら(3年)を空振り三振にとり試合終了。福知山成美が15安打10得点の大勝を飾り、11年ぶり2度目の頂点に立った。