東京の美術館で写真や映像を通じて被爆の惨状を伝える企画展が開かれていて、8月1日に来場者が2万人を突破しました。資料を保存・活用する中国新聞や中国放送など報道機関が連携する写真展を東京で開催するのは初めてです。
展示されているのは、1945年末までに市民や新聞社のカメラマン、映画社のスタッフなどが撮影した写真や映像164点です。原爆による惨状や、撮影者の葛藤、そして記録を残すことへの意思を感じる構成となっています。

7月11日、秋篠宮ご一家が会場を見学されました。

秋篠宮さま「これが爆心地から2.2キロ?かなり爆風も強かったのでは?」
紀子さまは、見学中遺体の写真に手を合わせられたということです。
そして秋篠宮さまは、「やはり核はなくならないといけないのですね」と話されたということです。
7月28日に訪れたのはノーベル委員会のトップです。広島・長崎を訪問後、訪れました。

ノーベル委員会フリードネス委員長「核兵器が人々の生活や未来に対してどんな影響を与えるのか、写真は力強い証言そのものだ」
そして「日本被団協へのノーベル平和賞授与は正しかったと再確認した」と話しました。
7月10日イランの駐日大使は、アメリカ軍のイラン核施設への攻撃を念頭に感想を述べました。

ペイマン・セアダット駐日イラン大使「広島・長崎で起きたことがイランでも起こりうると大統領が脅迫したから我々も怒っている。大統領が広島・長崎の市民の痛みや苦しみを軽視し、顧みようとしていない」
ギャラリートークには幅広い年代が見学に8月が近づくと来場者は日に日に増え、関心の高さがうかがえました。

来場者「写真の背景にあることを知ることができ、貴重な経験だった」
来場者「写真をとにかく見に行きたくて、構成に伝えたい思いが強かったし、今の時代でもできる事なんだろうかと。やっていきたいという思いと共に、話を聞くことができた」
竹本秀雄さん「かわいいでしょう、こんなんですよ」

会場には、2年前に映像に映るのは私ですと名乗り出た、竹本秀雄さんも訪れ、参加したトークショーで訴えました。
竹本秀雄さん「たった一発でそれだけの人が亡くなる。被爆者の方がいまだに、いまだに生きとるひとは苦しんでいる。原爆はぜったい反対です」
被爆80年企画展「ヒロシマ1945」は8月17日まで東京都写真美術館で開かれています。