男子800mはワニョンニに世界記録更新を期待できる状況

ライバルが激突する種目や本命不在の種目も多いが、男子800mはパリ五輪金メダルのE.ワニョンニ(20、ケニア)が、絶対的な本命といえる状況だ。ダイヤモンドリーグでは5月のラバト大会こそ3位と敗れたが、6月のオスロ&ストックホルム、7月のモナコ&ロンドンと4連勝中だ。

ワニョンニは東京世界陸上の金メダル候補ということだけでなく、D.ルディシャ(ケニア)の世界記録1分40秒91を破る可能性を持つ。自己記録は昨年8月にマークした1分41秒11。このタイムは世界歴代2位タイ、世界記録に0.20秒と迫った。今季のダイヤモンドリーグ4連勝中2回が1分41秒台で(モナコ大会の1分41秒44が今季世界最高)、1分41秒台の回数はトータルで6回となり、ルディシャの7回に迫っている。ワニョンニは男子800mの世界記録をいつ出してもおかしくない状況を、ダイヤモンドリーグで見せている。