おととし9月、石川県白山市のホテルで20代の女性が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた中村信之被告(56)が最高裁への上告を取り下げ、懲役30年の判決が確定しました。

この裁判はおととし9月、白山市のホテルの一室で20代の女性の首や胸などを刃物で刺して殺害したうえ、現金約1万9000円を盗んだとして、石川県白山市の無職・中村信之被告(56)が殺人や窃盗などの罪に問われたものです。

1審の金沢地裁は強固な殺意に基づく残虐な犯行などとして、懲役30年を言い渡しました。これに対し中村被告は量刑が重すぎるとして控訴しましたが、今月10日、2審の名古屋高裁金沢支部も1審の判決を支持し控訴を棄却しました。

その後、中村被告は2審の判決も不服として最高裁への上告したものの、今月29日付で、上告を取り下げたことが分かりました。

これにより、中村被告の懲役30年の判決が確定しました。