父が果たせなかった夢

父親と同じユニフォームに袖を通し、父親が果たせなかった甲子園出場への挑戦が始まりました。佐藤選手は、リードオフマンとしてチームに勢いをもたらし、東陵は準決勝まで勝ち上がります。

相手は東北学院榴ケ岡高校。2点を先制した東陵ですが6回に同点に追いつかれます。そして9回、1点を勝ち越され、逆転を許してしまいます。

父・大樹さんが応援する中、9回2アウトで打席に立ったのは佐藤選手でした。しかし…、最後の打席はサードゴロ。惜しくも試合終了。親子の絆で戦った夏が終わりました。

父・大樹さん:
「頑張りました」

甲子園への夢は叶いませんでした。しかし、そこには大きな達成感がありました。

東陵高校 佐藤禅選手:
「17年間大好きな野球をさせてくれてありがとうという気持ちをまず第一に伝えたいです」

東陵高校 佐藤禅選手:
「17年間、ありがとうございました」
父 大樹さん:
「東陵で野球をやってくれて良かったと思います。頑張った」

必ずレギュラーになる。父親との約束を果たした佐藤選手は、その誇りを胸に新たなステージへ挑みます