山形県立加茂水産高校の生徒が、きょう、地域の一人暮らしのお年寄りに、手作りの弁当を届けました。水産高校ならではのメニューとなったようです。

加茂水産高校の海洋資源科食品系では、毎年、地域で一人暮らしをするお年寄りに弁当を届けるボランティア活動を行っています。

今年の弁当には、実習で作ったマグロやイワシの缶詰など、材料には水産高校ならではのものが使われています。
さらに、カルシウムが不足しがちなお年寄りのことを考えて、ひじきご飯にするなど工夫を凝らしました。
そして何と言ってもこちら。

骨が多く身が少ないため、あまり使われることがない「カナガシラ」のさつま揚げです。
すり身にして使うことで、地域の水産資源を有効活用しています。

きょうは、鶴岡に食を通じたつながりを作ろうと活動するサスティナ鶴岡に協力してもらい、30個の弁当を完成させました。

このあと、生徒たちは、お年寄りの家を一件一件回り、直接手渡ししてお弁当を配りました。

生徒
「愛情こもってるんで食べてください」
お年寄り
「日中楽しみにしていてとにかくありがたい」
「おいしい」
生徒たちの弁当は、栄養だけではなく、笑顔も届けているようでした。