ーー国民民主党といえば、今年度の予算に賛成したりと、自民党寄りとも言えますか。
自民党寄りと言ってもいい対応が目立ちます。予算というのは政府与党が今年度、こういった政策をやりますということの数字的な裏付けなんです。財政的な裏付けとも言えます。今年1年こういった政策を行いますよと言う象徴なので、そういったものに野党が無条件で賛成するということはこれまでありませんでした。しかし、それを国民民主党がしたということは、立憲民主党などとは違う、是々非々でやっていくんだという姿勢があります。山形県の候補についても、例えば立憲民主が立てる候補とは少し違うのではないかという見方が、自民党の中にはあるのではないかと思います。また、選挙対策委員長の遠藤利明さんも山形出身の政治家ですが、独自候補擁立には慎重な姿勢ですよね。
ーーということは、自民党からすると今年度の予算に賛成してくれたから、「参院選ではどうぞ」ということなのでしょうか?
そこまでストレートな表現が適切かは分かりませんが、自民党が当然、駆け引きとして考えているのは参院戦後にどういうことをしていくかということです。国民民主党はガソリン税の一部を一時的に下げる“トリガー条項”についても、自・公と国民で実務者協議を行うなど、個別の政策によって歩み寄るような考えを示しています。また、参院選が終わると暫く国政選挙はないだろうという見方があります。その後、何があるかというと、やはり憲法の改正論議が出てくると思います。そこまで見据えて、自民党からすれば、国民民主はあまり全面的に対決する関係ではない、つまり“親自民党”的な野党を手なずけるという考えもあるのではないかと思います。
ーーその一方で、山形の有権者が置いてきぼりになるのではないか?
今回の報道を見て違和感を抱いた理由に、自民党がこれまで国政政党を掲げてきたという点があります。北は北海道から南は沖縄まで全国、全ての国民に奉仕する政党だと標榜してきたわけですから、山形県民からすれば少なからず自民党支持者がいるわけですから、その人たちがどこに投票するのかと。
ーー投票先をどうすれば良いのかと思う方もいますよね。
そうなんです。比例代表で意思表示は出来ますが、やはり選挙の醍醐味であり重要なのは各党を代表する人たちが候補者として「自分たちの政党はこういったことを争点にしています」、「今年1年の政治はこういったことをやるんです」と訴えることで、その時その時の政策、issueが語るということです。それが本来の望ましい選挙のあり方ではないかと思います。
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