26日午後、高知県芸西村のホテルの屋外プールで、男子児童(11)が溺れて意識不明の重体となっていた事故で、警察は29日朝、「保護者から『意識が回復した』という内容の連絡があった」ことを明らかにしました。また事故当時は、“救急隊勤務の利用客”が救命処置にあたったということです。
7月26日夕方、芸西村の「メルキュール高知土佐リゾート&スパ」で、滋賀県から訪れていた小学5年生の男子児童(11)が溺れ、意識不明の重体となっていました。プールには当時、監視員が2人配置されていましたが、水深1mほどの屋外プールの底に男子児童が沈んでいるのを、監視員が発見していました。
当時、男子児童は、高知県内で開かれるスポーツ大会に参加するため、前日から父親と友人ら複数人でこのホテルに宿泊していて、事故が発生時は、友人たちと一緒にプールで泳いでいたということです。
事故後、男子児童はドクターヘリで病院へ運ばれ治療を受けていましたが、意識がない状態が続いていました。そうした中、警察によりますと、29日午前までに、保護者から「男子児童の意識が回復した」と連絡があったということです。意識が戻った男子児童は会話ができる状態で、現在は快方に向けて治療を受けているということです。
ホテル側は28日、ホームページで事故について報告しました。それによりますと、事故当時は監視員に加え、救急隊に勤務するホテルの利用客が直ちに救命処置を行っていたということです。
ホテルには、深さ30cmの子ども用プールと、深さ1mのプールがあり、営業時間は午前9時~正午、午後2時~6時の2回に分けて常時2人の監視員を交代で配置していたということです。
27日からは監視員を3人体制とし、安全対策の強化を図っているとした上で、「すべてのゲストにとって安全な環境の提供に引き続き努めてまいります」としています。