プロ注目、最速145キロ左腕が投打の柱

チームの柱は1年生の秋からエースを務める江藤蓮投手です。
去年、わずかに届かなかった甲子園への切符を手にするため1日の食事量や筋力トレーニングを見直し、身長180センチに対し、体重は6キロ増の84キロに。自慢のストレートは最速145キロを誇ります。
ことし4月、高校生の日本代表候補の合宿に招集され、一気にプロのスカウトにも注目される存在となりました。
未来富山 江藤蓮投手(3年)
「レベルの高い選手たちと3日間プレーできてマウンドでの振る舞いだったり。変化球の質・制球力だったり、色々な選手見てきた中で自分は全然まだまだな感じなんで、一歩でも近づけるように頑張ります。最後の夏、もう強気なピッチングでどんどん攻めていきます」
26日の高岡商業との決勝戦。通信制高校のスタンドに吹奏楽やチアダンスなどの応援はないものの、江藤投手らが所属していた長野県の「千曲ボーイズ」やOB、それに県外の保護者が駆けつけました。
千曲ボーイズ 小林隼大さん
「江藤選手も中学の時からすごかったので、ここまで江藤選手たちも勝ってきて決勝まで来てもらったので、自分たちの応援でまたさらにパワーアップしてもらえるように頑張ります」
スタンドで後輩が見守る中、未来富山は準決勝から中1日でエース江藤が先発し、直球と変化球を織り交ぜ相手打線を封じます。
2回表には1番、小林羽琉(2年)のタイムリーで1点を先制すると、3回に打者一巡の猛攻で1挙6点を奪います。
さらに6回には4番の江藤が自らホームランを放ちます。
9回裏もマウンドには江藤が上がります。
4点を許しますが、この日の155球目。江藤が味方の援護を受けながら意地の完投。
13対7で未来富山が勝ち、県内の通信制高校として初の甲子園出場を決めました。
未来富山 江藤蓮投手
「僕たちは通信制ということもあって、人数が限られていた応援もあったんですけど、千曲ボーイズさんの応援、本当に力になって本当にありがたいなって思っています」
未来富山 松井清吾主将
「決して緩い雰囲気で寮生活をしてはいけないと思っていて、やることはやらないといけなくて、やることをできていないときに自分が本当は言いたくない事とかもたくさんみんなにきつい言葉とかもかけてしまったんですけど、自分を信じてついてきてくれて、いままでやってきたことが結ばれて、本当にうれしい気持ちが一番です」