2025年の日本で出版する意味

「NO!と言えるようになるための絵本」をなぜ日本で翻訳出版しようと考えたのか?
安發さんに聴きました。

(安發明子さん)
「例えば“性的同意”とか“性教育”とか、あと“売春”などの状況が日本で問題になっている中で、売春の誘いだったりに『NO!』と言えるようになる教育がどうなっているのか?

そういった形でですね、研究者の人たちがフランスに来て調査をするといったことに接するような機会があって。その時にですね。“売春”の誘いに突然『NO!』と言えるようになるってわけではなく、そのずっと前からですね。

ホントに本人たちがちゃんと意思表示することが出来てきたのか?本人が自分の人生について、自分で選択して、そして自分で、「反対」だったとしたら、それについてコミュニケーションすることが、ちゃんと許されてきただろうか?そういった疑問があって…」

いま例に挙げていた、“セクシャル”な部分以外でも、例えば若者が、“オレオレ詐欺”など闇バイトに加担してしまうようなケースを見ていても、自分で考えて自分で行動する、いざという時に「NO」と言えるというようなことが、日本の教育の中では十分に行われてなかったのではないか?とも考えられるわけですね。