なぜトンネルは崩落したのか?

原因調査や復旧方法を検討する県の委員会で挙がったのが「雨」。

トンネルが通る紫尾山では、去年7月、例年7月のひと月分に相当する598ミリの雨が1週間で降りました。委員会は「トンネル周辺の地下水が大雨で増え、大きな水圧がかかったこと」が要因とみています。

委員長で鹿児島大学の酒匂一成教授は、地質も影響していると考えています。

(鹿児島大学工学部・地盤工学専門 酒匂一成教授)「(崩落部は)ちょうど地質の境目。いっぱい亀裂が入っていて、そこに水が入り込んで水が出やすい場所」

北薩トンネルのようなケースは、珍しいといいます。

(鹿児島大学工学部・地盤工学専門 酒匂一成教授)
「完成後に水圧で何か変状があり壊れていくのは、なかなか珍しい、僕は知らない」

「土砂が溜まっている分、抑えているのもあるので、そこを取ると次が落ちてくる可能性もある」