来店した客のロマンス詐欺被害を未然に防いだ郵便局と局員に25日、広島南警察署から感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、広島市南区の宇品郵便局と、局員の大倉幸史郎さんと祝原淳子さんです。
警察によりますと5月14日、60代の男性がSNSで知り合った海外の女性に振り込みをしようと来店。不審に思った大倉さんと祝原さんが送金目的を尋ねると「外国人女性が会いに来るので、事前に荷物を送ってもらうための費用を払いたい」「女性とは会ったことはないが、契約書や写真が送られてきたので大丈夫だと思う」などと話したことから、警察に通報。およそ67万円の詐欺被害を未然に防ぎました。
宇品郵便局が感謝状を受け取るのは、今回が3回目です。
宇品郵便局 大倉幸史郎さん
「お話の中で矛盾点というか不審な点が浮かび上がった。基本動作と言いますか、そういったことが大切だなと」
広島南警察署は2024年2月、宇品郵便局を含む25の郵便局と協定を締結。24年度に被害を未然に防止した件数は、前年度の1件から4件に増えました。同署は「今後も緊密に連携を取り合い、被害防止に努めたい」としています。