洋菓子の「マイケーキ」で知られる菓子メーカーが破産です。鹿児島市の柿原製菓が、鹿児島地裁に自己破産を申請し、破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。

民間の信用調査会社・帝国データバンク鹿児島支店によりますと、柿原製菓は1956年に創業し、カステラにクリームをサンドした「マイケーキ」や、「レモンケーキ」などを製造し、スーパーや食品卸売業者に販売していました。特に「マイケーキ」は県内で根強い支持を得て、2010年7月期の売上高は3億3000万円を計上しました。

「ぜいたく品だったショートケーキのような洋菓子を手軽に楽しんで欲しい」と生まれた

しかし、マイケーキの後のヒット商品は生まれず、一部の工場を閉鎖するなど経営もスリム化しましたが、2024年7月期の売上高は1億7000万円に減少し、1000万円の純損失となっていました。

商品名には「手に取ったあなたのためのケーキ」という意味と「お菓子づくりへのまごころ」が込められているという

負債はおよそ2億7000万円で、今月23日に鹿児島地裁に自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたということです。