被爆80年を迎えることし、広島市安芸区では原爆で犠牲となった地元の人たちを追悼する式典が行われました。

この原爆死没者追悼式は建物疎開や学徒動員などで亡くなった広島市安芸区の瀬野川地区の人たちを追悼するものです。1994年にJR安芸中野駅からほど近い公園に追悼の石碑が建てられて以降、毎年行われています。

25日に行われた、ことしの追悼式には地元の住民や県被団協の佐久間邦彦理事長のほか、地域から7つの小・中学校の生徒63人が参列。追悼式では児童代表が「平和への誓い」を読み上げました。

みどり坂小学校 6年 河上桜さん
「助け合いが出来るようになり、世界が協力し始めたら、喧嘩は一つでも少なくなるのではないかと思います。戦争は絶対にダメです。今一度冷静になって考え、話し合いで解決してほしいです」

続いて、子どもたちなどが折った折り鶴や花が捧げられました。

追悼式の実行委員会は「これからも地域で子ども達に平和の大切さを伝えていきたい」としています。