全国的に発生している道路の陥没を受け、山形県内の状況を確認し、対応するための会議が開かれました。
県内の国道では今年5月に2か所で陥没や道路下の空洞が確認され、対応工事が行われたということです。
この会議は、今年1月埼玉県で道路が陥没し、トラックが転落して男性が死亡したことを受け、国土交通省や県が開いたもので県内で陥没事故が起きないようにすることが目的です。

1回目の会議は5月に行われ、道路を管理する側と地下道や下水管など地下の構造物を管理する側が道路の下に当たる地下の点検について計画や結果を共有することが決められています。

きょうは、実際に道路の下で行われた点検の結果が共有されました。
山形河川国道事務所 道路担当 菊池淳 副所長「国が管理する国道では、空洞が1か所、陥没が1か所、計2か所確認されています。いずれも物損、人的被害は確認されていません。これから(道路や地下の)点検結果の付け合わせを行い、対策が必要なところは対策を行い、道路陥没の未然防止を行っていきます」

県内の国道では、今年5月に上山市の国道13号で道路の下に空洞が確認されたほか、鶴岡市の国道7号で道路の陥没が確認されたということです。

いずれも対応工事を行い、現在は危険がないということです。
担当者によりますと、道路の下の空洞や道路の陥没は老朽化した水道管や下水管などが壊れ水と一緒に土砂が流出することや振動で地盤が緩むことで起こります。
国や県では今後も点検を行い、その結果を共有することで道路の下の空洞をいち早く見つけ陥没防止に力を注ぎたいとしています。