200人体制で迎える長岡花火 “土日開催”の課題とダイヤの裏側
長岡花火は今年、11年ぶりの“土日開催”ということもあり、例年以上の混雑が見込まれています。
JRでは、普段は20人ほどで対応している駅員を、花火当日は約10倍の延べ200人近い体制に増員して対応。これに加えて警察なども協力し、利用客の安全を最優先に考えているということです。

そして、多くの臨時列車が運行される花火当日は、ダイヤ設定が非常に過密になります。上越新幹線は普段、定期列車が1日あたり上下合わせて48本運行されていますが、花火当日はさらに多くの臨時列車が加わります 。JR東日本新潟支社で、臨時列車の設定などを担当する本間さんは、運行についての難しさを口にします。
JR東日本 新潟支社 本間陽一さん
「一番多い時で10分から15分間隔で長岡駅のホームに入ってくることになります。限られた『車両』や乗務員などの『人』、そして『限られたダイヤ』の中で、いかに列車を効率よく運行させるかが最大の課題です」

臨時列車の設定には綿密な計画があります。2024年、信越線では東三条始発の臨時列車を設定していましたが、今年は一部を新津始発に変更しました 。分析の結果、新潟発の定期列車が混雑しているのに対し、東三条始発の臨時列車の利用が少なかったためで、新津から長岡までの多くの利用客が乗車できるよう、始発駅を変更したそうです。
また、長岡花火の初日を終えた後に利用状況を確認し、翌日は到着する駅を変更することもあるのだとか… 当日も細かな調整を続けているのです。