
「夏は汗をかくから不便」
火口からおよそ10キロの霧島市霧島田口の住宅です。浴室で使う水は温泉をひいているため、2週間近く風呂が使えない状態が続いています。
国分地区の温泉には車で往復30分かかります。そこで編み出した、苦肉の策が…

(記者)「これは?」
(福吉さん)「水道水。これを温めて夕方浴びる。行水」
バケツに水道水を溜め、ひなたに設置。太陽の熱で水を温め、体を流しています。
(記者)「ぬるいぬるい。冷たくない」
(福吉さん)「バケツに直接入れるより、袋に入れれば(熱が逃げない)。水道水は冷たいからやっぱり不便」
霧島市は、8月初旬までに温泉供給の再開を目指しています。

(前田水利組合 森正幸組合長)「濁りがとれない。ひどい」
こちらの田んぼでは降灰の影響で水が濁り、今月10日から取水を停止。来月以降、稲穂が膨らみ水を要する時期を迎えることから、被害の長期化を懸念しています。

(前田水利組合 森正幸組合長)「水を入れられない状況が続くと、稲の生育に大きな支障が出る。早く皆さんの生活が平穏に戻ればいいなと」
新燃岳噴火から1か月。暮らしや農業への影響が残っています。