サッカーJ3は19日夜、長野パルセイロと松本山雅の信州ダービーが行われ、1万人を超える観客が声援を送りました。

長野Uスタジアムで行われた今シーズン3度目の信州ダービー。

プレーオフ圏内を目前に足踏みが続く8位の山雅と、直近3試合で勝ちがなく降格圏に近い17位のパルセイロが、互いに苦しい状況で迎えた一戦です。

1万667人の観客が詰めかけた試合は、ホームの熱い声援を受けるパルセイロが主導権を握り、早々にゲームを動かします。

前半5分に、右サイドからのクロスを頭で叩き込んだのは進昂平(しん・こうへい)選手!

今シーズン1得点と悩めるストライカーが、貴重な先制点をもたらします。


その後も流れを手放さなかったパルセイロは、前半の45分間、山雅に攻め込むスキを与えずシュート1本に抑え込みます。

後半は、1点を追いかける山雅も意地を見せ、新戦力のフォワード・藤枝康佑(ふじえだ・こうすけ)選手を投入するなどし攻勢を強めます。


しかし、得点に至らずホイッスル。

今シーズン3度目の信州ダービーは、1対0でパルセイロに軍配が上がりました。

長野パルセイロ・藤本主税監督「ダービーの最高の雰囲気をつくってくれたサポーターに感謝している。選手たちも非常に良いマインドで期待を膨らませる状態で試合に入り、スタートから圧倒できた。この半年間で積み上げてきたことを前半ぶつけることができた。後半は苦しみもあったが、(失点)ゼロに抑えたことは最大限の評価をしたい」

松本山雅・早川知伸監督「結果以上に内容も含めて、課題が残るゲームとなったことは間違いない。顕著だったのはセカンドボール。前半10分までの間にほとんどセカンドボールを拾われて、全て前向きに持たれて、全て打ち返されて、自分たちが受けに回ったような形になってしまった。本当に自分たちがやるべきこと、大事にしていた部分、『ベース』の部分にもう一度立ち返る必要がある」

次節は26日、山雅がホームで岐阜とパルセイロはアウェーで琉球とそれぞれ対戦します。