「さそり」元メンバーの宇賀神寿一さんと、桐島聡容疑者の高校の同級生・岡田龍太郎さん。鎌倉市の神社で2人が出会った。

岡田さんは指名手配を受ける直前の桐島と、偶然、東京で出会ったことがあるという。そのとき、桐島容疑者と一緒にいた人物が宇賀神さんだと知ったのは2人が指名手配を受けたあとのことだった。
岡田さん
「何週間か後にそのときに一緒にいた連中に新聞見せられて「こいつこの間来てた奴だろう」と。それでえっ、と事件を知ったわけです」
岡田さんは50年答えが見つからなかった疑問を宇賀神さんにぶつけた。なぜ同級生は爆弾犯になったのか。
岡田さん「俺たちなんかは『(桐島は)人に影響されやすい男だな』とかいう思いはあった。だから常に思ってきたのは、そういう方向へ引っ張り込まれたんじゃないかいう思いが強かったわけですよ」
宇賀神さん「影響されるっても、そんな影響されて動くような人間じゃないけどねあれ(桐島)は」
岡田さん「失礼ですけど、宇賀神に引っ張られたんよという話はしてたんですよ、仲間内はね」
宇賀神さん「引っ張るような人間に見えますか私が。彼が誰かに引っ張られていったのではなくて、彼自身が自分の判断でそういう戦いを選んでいったということは確か。そうじゃないと彼が単に何も考えない人間だとなる。絶対にそれはおかしい。間違っています」

岡田さん「大学の1年の夏頃までは(桐島に)全くそういう雰囲気はなかったわけですよ」
岡田さんは桐島容疑者が変わったのは、周囲による影響だと思い続けてきた。
岡田さん「桐島から望んで入った、グループに入ったということですか」
宇賀神さん「結果的にはそうでしょうね」
岡田さん「(宇賀神さんは)先に出所されたわけでしょ、桐島の罪状なんかもはっきり知っているわけでしょ。だからなんで(出頭を)呼びかけてくれなかったのかという思いはありますよ」
宇賀神さん「まず生きているかどうか分からないこと。結局出てきてもずっと刑務所にいることになる」
