7月15日に青森県内で初めてクマによる人的被害が確認された青森県弘前市で、対策会議が開かれ、鳥獣被害を防止するための電気柵を今年度は過去最長の全長30km整備することを確認しました。
弘前市で開かれた会議には市や農協、そして猟友会など9つの関係機関が出席しました。
市内では7月15日に、農作業の休憩中だった70代の女性がクマに襲われてけがをする今シーズン初めての人的被害が起きています。
また、2025年のクマの目撃件数は42件となっていて、すでに2024年の1年間の総数を上回っています。
対策の1つとして、昨年度までの16年間で全長70km設置している電気柵の整備を加速。今年度はクマの目撃が多い地区を中心に、30km延長します。年間の整備距離としては、過去最長です。
弘前市 農林部 澁谷明伸 部長
「まずは農家には、自分の身を守る対策をとったうえで農作物を守る。やはりそこをお願いしたいと思っておりますし、我々も関係機関と連携し、パトロールなど巡回も、これから進めていきたい」
また、会議ではクマのエサとなる「ブナの実」が大凶作の予想も報告され、秋にかけて対策を強化することも確認されました。