江戸時代に現在の青森市で街の発展に尽力した弘前藩家臣をたたえる祭りが、6年ぶりに行われました。約300人が行列を作り、「みこし」や「ねぶた」が市内を巡りました。

青森市で17日に行なわれたのは、弘前藩の家老・進藤庄兵衛正次の偉業をたたえる「庄兵衛祭」です。

庄兵衛は、江戸時代に現在の青森市で「市場」や「用水路」の整備を行うなど、街の発展に尽力し、市内の廣田神社に祀られています。

庄兵衛をたたえて「みこし」を担ぐ祭りは、コロナ禍をきっかけに中断していましたが、青森開港400年という節目になった2025年、「庄兵衛祭」と名付けて6年ぶりに再開。地域の住民など約300人が参加しました。

参加した高校生は
「地元を作ってくれた庄兵衛さんに感謝して、伝統を作っていきたいなと思って参加しました。疲れているけれども、楽しいです」

祭りには、「みこし」のほか大学生が制作した「庄兵衛ねぶた」も登場し、神社を出発した行列は、市の中心部を約2時間かけて回りました。

廣田神社 田川伊吹 宮司
「地域の繁栄、また、皆さんの豊かな生活っていうことを考えると、それをしっかりと今の時代に祭という形を通して、神様にお伝えをしたいなと思っております」

参加者たちは、先人の偉業に思いをはせながら、地域のさらなる繁栄を願っていました。