チャルメラの音色を響き渡せながら夜の街を走る「ラーメン屋台」。最近ではめったに出会わなくなりましたが、この懐かしい昭和の文化をなくしたくないと、“2足のわらじ”を履きながら屋台を営業する店主がいました。
1杯500円…昔懐かしい「ラーメン屋台」を営業する2代目店主
夜の街に響き渡る昔懐かしいチャルメラの音色。吸い寄せられるように人の列ができます。
(客)
「大ファンです。だいたい午後7時くらいから窓を開けておいて、音が聞こえたら走って買いに行きます」
「(ラーメンをすすって)あぁ…止まらへんですね」
皆さんのお目当てはラーメン。もちもちの中太麺に豚骨ベースのあっさり醤油スープ。シャキシャキもやしにゆで卵、口の中でとろける分厚いチャーシューがたっぷり入って、なんと1杯500円(税込み)です。
このラーメンを作るのは、京都府八幡市を中心に営業する「東来軒」店主の吉田裕幸さん(57)です。
(東来軒・店主 吉田裕幸さん)
「今はもう何でもある時代ですけど、こういう昭和の時代の懐かしいチャルメラをなくしたくないと。それでやろうと思ったんです」
実は吉田さんは去年6月に店主になったばかり。初代が病に倒れて営業を続けることが難しくなり、常連客だった吉田さんに声がかかりました。
(東来軒・店主 吉田裕幸さん)
「『え?』って思いましたね、最初は。びっくりしましたね。ちょっと1日考えさせてくれって」