2025年の夏、「土用の丑の日」が7月19日と31日の2回もやってきます。土用の丑の日といえば、夏バテ防止に栄養満点のウナギを食べるのが定番ですが、そもそも「土用」とは何なのでしょうか?そしてなぜウナギを食べるようになったのでしょうか?(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
なぜ「土用の丑の日=ウナギ」になったの?
今や夏の風物詩となっている「土用の丑=ウナギ」の習慣。江戸時代の蘭学者・平賀源内が広めたという説が有力です。本来ならウナギの旬は脂がのって美味しくなる冬。夏はあまり売れ行きが良くなかったそうです。そこで困っていたウナギ屋の店主が平賀源内に相談したところ、夏の土用の丑の日には「う」が付く食べ物が良いとされていることに目を付けました。そして「本日、土用の丑の日」という看板を出すことを提案し、大繁盛に繋がり、夏にウナギを食べる習慣が広まったと言われています。

「土用の丑の日」の風景
TBSのアーカイブには1965年(昭和40年)の土用の丑の日の映像が残されていました。東京・港区にあった鰻屋「登亭」では「本日土用ウナギ」と書かれた垂れ幕が下がり、店の前には行列、店内も多くのお客さんで賑わっていた様子が記録されています。
