炎上して注目される動画 「本来の政治とは言えない」

Q 政党ごとにSNS活用の得手不得手があるようにも感じます。

ITジャーナリスト・三上洋さん
過去の事例でみれば自民・公明の与党のほうが、ほかの新しい野党と比べるとネット展開がちょっと弱かったように映ります。
しかし自民党でも候補者にもよりますが、かなり多くの候補者がショート動画を始めていて、そこは頑張っているようにも見えます。

しかし難しいのは「やればいいっていうものではない」ということです。
ショート動画、切り抜き動画に意味があるのは、先ほど述べた「アテンションエコノミー」、つまり炎上して注目されるという点です。
わざと炎上させたり、わざと極端なことを言ったりするということは、本来の政治とは言えません。
そうした間違ったやり方を行っている政党を見逃さないで欲しいと思います。
私たち有権者は政策、候補者の人柄を冷静に見極めなければならないと思います。


聞き手 RKB毎日放送 アナウンサー 下田文代
RKBラジオ「仲谷一志・下田文代のよなおし堂」より抜粋

三上洋(みかみよう)さん
東京都世田谷区出身、1965年生まれ。
都立戸山高校、東洋大学社会学部卒業。
テレビ番組制作会社を経て、1995年からフリーライター・ITジャーナリストとして活動。
文教大学情報学部非常勤講師専門ジャンルは、セキュリティ、ネット事件、スマートフォン、Ustreamなどのネット動画、携帯料金・クレジットカードポイント。
文教大学情報学部非常勤講師。
毎週月曜よる9時に、ライブメディア情報番組「UstToday」制作・配信。
ライブ生配信技術請負、ネット動画での企業活用のお手伝いもしています。