鮮やかなローズピンクが印象的な飲み物。その中身は低アルコールのスパークリングワイン=「ピケット」です。
ワイン造りは山梨県の地場産業です。ワイン造りの副産物を活用してつくられるのが「ピケット」です。SDGsの取り組みに加え、製造工程に山梨県の「観光資源」である「温泉」も取り入れて新たな山梨の名物を目指しています。
「ピケット」はフランスのワイナリーで伝統的に親しまれてきた飲み物です。

日本国内では製造例がほとんどないというピケットの生産に乗り出したのが山梨県南アルプス市のワイナリー=ドメーヌヒデの渋谷英雄社長です。
ドメーヌヒデ 渋谷英雄社長:
ピケットはワインの搾りかすに南アルプスの水を入れて、再発酵したもの。
なんと原料はブドウの果汁ではなく、「搾りかす」です。ドメーヌヒデではワインの搾りかすが年間5トンほど排出され、これまではそのまま堆肥や家畜の餌に転用していました。

渋谷社長:
もったいない。おいしいエキスやアルコールが10%ほど含まれているので、これをおいしくまた使えれば。