イヌやネコの引き取り要求や通報などがあった場合、行政が収容することになっていますが、保護センターで収容オーバーとなり、殺処分されるケースがあります。大分県内では昨年度、524匹のネコが殺処分。減らす取り組みをすすめているものの、解決への糸口が見えない状況となっています。
■コロナ感染状況落ち着き、ペットの譲渡希望者が減少
大分市にある「おおいた動物愛護センター」では県内各地で保護されたイヌやネコが飼育されていますが、今、ある問題が発生しています。
(おおいた動物愛護センター・河村正所長)「こちらにいるネコはすべて譲渡対象のネコになります。かなり(収容)オーバーしている」
センターで収容できるのは最大100匹に限られていますが、現在、預かっているのは143匹にのぼります。

一部のネコは保護犬のエリアまで及んでいました。収容オーバーは今年の8月以降、続いていて譲渡希望者が減っていることが大きな要因ですが、その背景は…
(河村所長)「コロナの巣ごもり需要で動物を飼いたいという気持ちを刺激した部分があった。(感染状況が)落ち着きを取り戻したため、ペット需要が伸び悩み、譲渡希望者が減った。本当にもう残念だが、処分につながざるをえない」